防水用の作業服にはどんなものがある?現場ごとに最適なタイプを選ぶポイントを紹介!

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農業や水産業あるいは建設土木関係など、水に濡れやすい屋外での作業に従事している方もいるはずです。またそのような業種でなくても、雨の多い季節や地域で作業をするケースもあることでしょう。そんな現場で欠かせないアイテムといえば、防水用の作業服です。

耐久性や機能性あるいはデザインなどに優れた、様々なタイプが数多く販売されています。ここでは防水用の作業服を選ぶ際のポイントについて幾つか紹介します。

耐久性が必要な作業現場なら

重量物を持ち運びする、強い衝撃や振動を受けやすいなど、このような現場で作業するならば、耐久性に優れた防水作業服が必要です。まず素材はナイロン100%PVCラミネートのように、弾力性がありシワにもなりにくい、高強力なタイプがよいでしょう。

また肩や肘あるいは膝といった可動部位には、立体裁断で動きやすく補強したり、袖から脇の特殊なカットで腕の上げ下げしやすくするなど、耐久性に加えて機能性にも着目してください。この他にも裾に逆水止付きの大型ポケットを取り付けている、あるいは大胆に絞れる大型タブが裾に備わっているなど、防水性の観点から機能性を見極めることも、大切なポイントです。

防水性と透湿性を重視する現場では

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水産業や農業のように常に水とふれあう環境下では、作業服にも極めて高い防水性が求められます。また屋内であっても湿度の高い作業現場であれば、透湿性や防湿性に優れた作業服であることも、忘れてはならないポイントでしょう。

そこでおすすめしたいのが、耐水圧10,000mmの作業用レインコートです。

表地にはPUコーティングしたポリエステル100%の素材、裏地にも同じ素材でメッシュ加工を施しています。防水性や撥水性はもちろん、ムレまで抑制して快適な着心地を実現します。さらに見逃せないのが、防水性や防湿性を追求した形状です。

内襟から前立て裏にかけては、雨の侵入を防ぐ水返しを採用。背面にはベンチレーションを取り入れることで、ムレを効果的に逃します。


スピードや機動力が求められる現場なら

クルマを使って目的地へ素早く物品を送り届ける配送業や、広い倉庫内を走り回る物流現場などの作業では、スピードや機動力が求められます。このような現場では風雨にさらされるシーンも多く、防水用の作業服が欠かせません。

ただし作業の性質上、防水性や撥水性に加え、軽量で伸縮性にも優れた作業服を選ぶことがポイントになります。そこで素材からみると、ポリエステル100%でTPUラミネート加工してあるような、ストレッチ性の高いタイプを選ぶべきでしょう。

身体の動きに的確にフィットするので、機動力が求められる作業にも対応できます。またスピードが重視される作業では発汗しやすいので、透湿性も見極めなければなりません。この点、透湿5,000g/m2.24hrクラスの素材を採用した作業服であれば、ウェア内にこもった湿気を適度に逃がして、常にドライで快適な状態を維持することが可能です。

高い安全性や視認性が必要ならば

交通量の多い路上で作業する誘導員や、特定の施設や敷地で警備を行うスタッフなどの場合、単に風雨を防ぐだけでなく、対外的にも視認性の高い作業服が必要になります。特に激しい風雨の中や、暗闇の夜間でこのような作業に従事するのであれば、安全性を確保するためにも全方向から視認できることが、作業服選びでは重要なポイントと言えます。

そこでおすすめしたいのが、素材がポリエステル100%の高密度タフタで、黄色やオレンジなどの蛍光素材や再帰反射テープを採用した高視認レインウェア。全方向から認識できるように設計デザインされているので、交通量の激しい路上や夜間の警備といった現場でも、安全性確保の条件を満たすことが可能です。

また優れた透湿機能がウェア内の湿気を逃し、常にドライ状態を維持するため、梅雨のシーズンのように蒸し暑い現場で、長時間にわたり作業する場合でも心配ありません。

ベーシックスタイルでコストパフォーマンスを追求する

ハードな作業現場だけでなく趣味でのDIY作業や、日々の通勤にも役立つような、使い勝手のよいレインウェアを求める方もいるはずです。そんなニーズを満たすなら、コストパフォーマンスに優れたベーシックスタイルのレインウェアを選ぶのがポイント。

例えば表地はポリエステル100%で撥水加工、裏地にはPVCラミネートでコーティング加工された素材を採用したタイプは、10,000mm/H2Oという優れた耐水圧を実現。同時に裏地はメッシュ加工を施しており、蒸れにくい仕組みで快適な着心地が期待できます。

また胸に雨ブタ付ポケットを備えていたり、フロントファスナーでW前立て仕様、そしてパンツウエストにはゴム、さらに裾にアジャスター機能などがあれば、突然の風雨や急いで脱ぎたい時でもスピーディーに着脱することができるでしょう。

軽量でコンパクトそして価格の安さが決め手

不定期の屋外作業やイベント等で突然の雨に備えるためには、その現場に従事する作業員やスタッフのレインコートを幾つも準備しなければなりません。ただし現場責任者や運営者の立場からすれば、手間や経費が負担になって、何かと頭の痛いところでしょう。

そこでこんなケースでは、コンパクトタイプの携帯型レインコートを選ぶのがポイントです。例えば素材はPVC100%で折りたたみやすく軽量タイプであれば、ユニフォームのポケットに入れて作業を続けても、ほとんど邪魔にはなりません。

もちろん撥水性にも優れており、作業中に突然の風雨に直面しても、十分に対応することが可能です。

接客が必要な作業現場でも大丈夫

もし何らかの事情でレインコートが不都合ならば、ヤッケタイプの作業服もおすすめです。簡易型とはいえ、製品によっては撥水性や通気性そしてデザイン性に優れたタイプもあります。例えば生地にポリエステル100%、脇部分にはナイロン100%の素材を採用し、表面に樹脂など撥水素材を塗布処理しているタイプの場合、防水性だけでなく防汚性にも優れた効果を発揮します。

また機能面では両脇にベンチレーションを取り入れて、ウェア内のムレや熱を効率よく放出し、快適な着心地をキープします。

その上、ブルーやグリーンあるはイエローやレッドなど、カラーバリエーションも豊富なので、接客が必要なイベント会場などの作業で使用しても違和感はありません。

作業現場に最適な防水用の作業服を選ぶなら、まず自分のニーズや目的を明確にしよう!

ここまで紹介してきたように、一口に防水用の作業服といっても、幅広く多種多様なタイプがあります。このため作業現場に最適なタイプを選びたいなら、まず自分のニーズや目的を明確にすることが肝心。その上で防水性や撥水性のレベルをはじめ、機能性やデザイン性の優劣なども見極めて、それぞれの現場にふさわしい防水用の作業服を選ぶことが大切です。